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2024.03.18

【畜産と鳥害①】牛舎における鳥被害とその対策

私たちが、日々食している「食肉」や「牛乳」。

沢山の料理や飲料に使用されており、私たちの食生活になくてはならない食材です。

その食材を生産しているのが、畜産農家です。

 

日本における主な畜産が盛んな地域は、北海道・鹿児島県・宮崎県で、産出額が多い順に並べると下記の通りになります。

1位:北海道

2位:鹿児島県

3位:宮崎県

4位:岩手県

5位:茨城県

6位:熊本県

7位:栃木県

8位:千葉県

9位:群馬県

※農林水産省:畜産・酪農をめぐる情勢(令和6年2月より

 

畜産農家は、牛や豚、鶏など、様々な専門に分かれますが、実は鳥被害が急増している場所でもあります。

この記事では、数ある畜産農家の中でも、食肉牛などの牛に関係する畜産農家で発生する鳥被害についてまとめた内容になります。

牛を飼育している牛舎は、雨風を凌げたり、水や飼料があり、実は鳥にとって居心地の良い場所になっています。

鳥が侵入することで、鳥の糞に含まれる病気に牛が感染する可能性があったりと、放置していくと大きな被害が発生する可能性があります。

 

 

この記事が、鳥被害でお困りの畜産農家様の参考になれば、幸いです。

 

 

 

【目次】

①牛舎における鳥被害の原因となる鳥

②牛舎における鳥被害

③牛舎における鳥害対策例

④まとめ

 

 

 

①牛舎における鳥被害の原因となる鳥

 

・カラス

牛舎で発生する被害で、一番原因となりやすいのがカラスです。

カラスは大きく分けて、「ハシボソガラス」と「ハシブトガラス」の2種類に分けられます。

生息地は、ハシボソカラスは森林、ハシブトカラスは農村などに生息しています。

カラスは集団で生活する習性があり、雑食で何でも食べます。

その為、牛の飼料もカラスの餌となります。

また繁殖期には、凶暴になることがあり、牛だけに限らず、人がカラスに襲われるなどの被害も起きています。

 

 

・ハト

鳩は雨風のあたらない高所に巣を作る習性があります。

例えば、建物の壁と壁の隙間、道路の高架下、天井裏、室外機の裏や雨どいなどです。

特に入り組んだ建造物であればあるほど巣が作られやすいとされています。

牛舎はその習性に当てはまる場所であり、雨風が凌げるだけでなく、水や餌となる飼料もあり、鳩にとっては居心地の良い場所になっています。

鳩の巣には、沢山の寄生虫や病原菌が含まれており、牛舎に巣を作られてしまうと、牛にとって悪影響となります。

またその糞にも、沢山の病原菌が含まれている為、注意が必要です。

 

 

・スズメ

スズメの被害は、上記のカラスやハトと比較すると少ないですが、被害が報告されている鳥です。

スズメの好物はイネ科のものですが、雑食で時には人間が出した生ごみやパンくずを食べたりもします。

またその糞には、ハトと同様に沢山の病原菌や寄生虫が潜んでいます。

 

上記の鳥以外にも、カモ、ガン、白鳥類等の被害報告もあります。

 

 

 

②牛舎における鳥被害とその要因

 

牛舎での被害として、最も深刻な被害は、鳥の飛来・侵入によってもたらされる病気や伝染病です。

上記でお伝えした様に、鳥は沢山の病原菌や寄生虫を体に持っています。

その為、鳥が原因となって、伝染病が運ばれ、牛にとって深刻な病気にかかってしまうと、最悪の場合、全頭処分といった大規模な被害をもたらします。

伝染病のウイルスは糞だけでなく、鳥の足裏から検出された事例もあり、侵入されるだけでも大きなリスクとなります。

 

代表的な病気や病原菌・原虫は以下の通りです。

・ニューカッスル病

・サルモネラ菌

・病原性大腸菌

・アスペルギウス

・クリプトコッカス

・トキソプラズマ

 

また病気だけでなく、家畜が鳥に突かれるといった被害も発生しています。

特に弱った牛や子牛の皮膚や柔らかい組織が狙われやすいです。

具体的には、牛の乳房が突かれて出血したり、生まれたばかりの仔牛の目玉を突かれたというような事例があります。

 

 

そして、畜舎での被害が発生してしまう要因は牛の飼料です。

 

 

牛を短期間で成長させる飼料は、鳥にとっては大変栄養価が高い魅力的なエサとなり、そのエサが同じ場所にいけば、ほぼ手に入ります。

また、特に外敵となる野生動物もいない為、安全にエサを得ることが可能です。

エサを得る為の労力が少ないことが、被害が発生しやすい要因と言えます。

 

 

 

③牛舎における鳥害対策

 

上記の様に、牛舎では様々な鳥被害が発生していたり、発生する可能性があり、その場合は早急に対策することをおすすめします。

一概に対策といっても、周囲の環境・形状・飛来している鳥の種類によっても対策は異なります。

また被害の原因となる害鳥といえど、日本では鳥獣保護法で保護されている可能性があり、むやみに駆除することは法律違反になる可能性があります。

その為、対策を検討する場合は専門の業者に相談することをおすすめしています。

 

 

主な対策方法としては、下記のような対策があります。

・防鳥ネット

・防鳥カーテン

・捕獲

・空気銃

など。

 

大切なことは鳥を牛舎に侵入させないようにすることです。

 

また特に一番被害件数の多いカラスは、非常に賢い鳥で、学習能力・記憶力が高く、一度学習したこと(人の顔・エサの情報・罠など)は、1年ほど覚えいているとされています。

その為、様々なカラス対策は、数日で対策効果がなくなってしまう可能性があります。

またカラスは味覚や嗅覚が弱い為、味や臭いを利用した対策は対策効果が薄いとされています。

牛舎におけるカラス対策では、個体数を減らすことや、物理的にカラスを牛舎に侵入させない様にする対策が大切です。

 

 

④まとめ

 

いかがだったでしょうか。

牛舎における鳥被害は、伝染病など、深刻な被害につながる可能性があり、早期での解決・被害を発生させない対策が非常に重要です。

困った時は、専門の業者に早期で相談することがおすすめです。

 

 

とりさぽでも、畜産農家様からのご相談が増えており、対策のご提案だけでなく、対策の効果を高める為の情報収集や新たな対策資材のテストを行なっております。

 

またとりさぽでは、畜舎以外にも、個人の住宅から法人の大規模施設まで豊富な対策実績があります。
お悩みの際は、お気軽にお問合せ・ご相談下さい。

とりさぽは、ご相談だけでも真摯に対応させていただきます。
鳥と人間がお互い気持ちよく暮らしていけるよう私たちの経験や知識が少しでも役に立てたらと思っています。

とりさぽでは、有害鳥獣捕獲申請の代行〜鳥の巣の撤去、再発防止対策まで全て一貫して行っております。

害鳥駆除のプロがお電話やチャット対応を行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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