コラム
2024.12.23
太陽光パネルで起きる鳥被害と鳥害対策まとめ
太陽の光を集めて電力を作り出す太陽光パネル。
別名ソーラーパネルともいわれています。
日本国内に設置されている太陽光パネルの規模は様々で、皆さんのご自宅に設置されているような太陽光パネルから、メガソーラーと言われる大規模な太陽光パネルがあります。
メガソーラーと言われる太陽光パネルの数は日本国内だけで、開発中も含め9000施設以上あるといわれています。
また住宅に太陽光パネルが設置されている世帯は全体の10%以上となっており、2011~2015年に建てられた戸建住宅に住む世帯では30.5%、2016年以降に建てられた戸建住宅に住む世帯では22.2%が使用しています。(環境省ホームページより)
そんな電気代の削減・停電時の蓄電・環境への配慮などのメリットがある太陽光パネルですが、規模の大小に関わらず鳥被害が増えています。
とりさぽへも、法人の方から個人の方まで、数多くのご相談をいただいております。
多くの効果を期待して、設置した設備が鳥被害によって、悩みの種になってしまう可能性があります。
今回の記事では、そうした太陽光パネルでの鳥被害と鳥害対策をまとめた内容です。
太陽光パネルの鳥被害で悩まれている方の参考になれば幸いです。
【目次】
① 太陽光パネルで起きる鳥被害とは?
② 太陽光パネルで鳥被害が起きやすい理由
③ 太陽光パネルで起きる鳥被害一覧
④ 太陽光パネルの鳥害対策
⑤ まとめ
① 太陽光パネルで起きる鳥被害とは?
太陽光パネルで起きる鳥被害とは太陽光パネルを設置している場所で起こっている鳥被害のことです。
近年、太陽光パネルの普及と共にその件数は増加しています。
太陽光パネルは太陽光を利用して発電するシステムですが、太陽光パネルは一般のご家庭から企業ビル、工場など、様々な建物や施設の屋根に設置されています。
また広大な土地を利用して、大規模な発電をするメガソーラーといわれる施設も存在します。
被害の原因となる鳥は様々ですが、最近では鳩・カラス・スズメによる被害が報告されています。
多くは建物の屋根の上に設置されている場合が多い為、高所となり、人の目が届きにくく、気づいたら鳥に巣を作られてしまっていたという場合も多く報告されています。
高所となる為、ご自身で対策しづらい鳥被害ともいえるでしょう。
では具体的にどんな鳥被害が報告されているか項③でまとめています。
② 太陽光パネルで鳥被害が起きやすい理由
なぜ太陽光パネルを設置している場所で鳥被害が増加しているのでしょうか。
その理由は、太陽光パネルが設置されている構造が、鳥にとって非常に都合が良い構造をしているからです。
太陽光パネルは設置面とパネルの間に、適度な隙間があると共に上にパネルがあることで雨風を凌ぎやすくなります。
構造上、隙間は適度に暖かい温度を保っている為、鳥にとっては絶好の環境といえます。
また外敵からも身を隠しやすく、営巣する場所としても適しています。
営巣されてしまった場合、一度巣を撤去しても、帰巣本能で再度巣を作られてしまう可能性も高くなります。
このようなことから、鳥にとって太陽光パネルが設置されている場所は鳥被害が発生しやすく、被害も拡大しやすくなります。
③ 太陽光パネルで起きる鳥被害一覧
太陽光パネルで起きている鳥被害とは、主に以下の被害があります。
・糞害
鳥被害の代表的な糞害は、太陽光パネルにとっても大きな問題になっています。
太陽光パネルが傾斜している場合は、雨が降ったりすると糞などの汚れが流される場合がありますが、パネルの傾斜が少ない場合や雨が降らない日が続いてしまうとパネル表面に残ってしまいます。
鳥の糞が太陽光パネルの表面に付着してしまうと、光の透過を妨げることに繋がり、発電効率の低下に繋がります。
また鳥の糞が付着した状態を長期間放置してしまうとパネルの表面を腐食させたり、糞が付いた部分が高熱になり火災の原因になる可能性があります。
結果として、太陽光パネルの寿命が短くなり、交換や修理などのコストが発生してしまう可能性が高くなります。
・機材の故障、不具合
上記の内容につながりますが、糞がパネルに付着してしまうと故障・劣化の原因となります。
また鳥が太陽光パネルの配線ケーブルを突いたり破いたりすることで機器の故障を引き起こす可能性もあります。
巣材によってパネルが傷ついてしまった事例もあり、鳥が棲みついてしまうことで太陽光発電システム全体の機能に影響することもあります。
・景観被害
鳥の巣やその巣材、糞が増えることで、太陽光パネルや建物の屋根・外壁などが汚れてしまい、建物・施設の美観が損なわれてしまう可能性があります。
・衛生被害
鳥の巣や糞には、沢山の病原菌や寄生虫が含まれています。
それが原因となり、健康を損ねてしまう可能性があります。
特に免疫力の低い小さなお子様やお年寄りの方は注意が必要です。
私たちが暮らす民家や食品倉庫などは、鳥が棲みついてしまうと、知らず知らずに衛生環境が悪化している場合があり、特に注意が必要です。
・騒音被害
鳥が棲みつくことで、鳥の鳴き声や羽音などの騒音に悩まされる場合があります。
特に棲みつく鳥の種類や集団が増加すると鳴き声が気になる可能性が高まります。
・その他(2次被害)
民家に設置されている太陽光パネルで上記の被害が発生してしまった場合、2次被害として太陽光パネル以外にも2次的に被害が発生する可能性があります。
棲みついてしまった鳥の糞で洗濯物や汚れるようになってしまい、洗濯物を外に干せなくなってしまったり、木の枝などの細かい巣材が雨の降ったタイミングで少しずつ屋根の上を流れていき、雨樋に溜まってしまい、雨樋が詰まってしまったなどの事例があります。
④ 太陽光パネルの鳥害対策
太陽光パネルで有効な鳥害対策は、鳥が好むパネルの隙間に入らせないようにすることが有効です。
まだ被害が出ていなくても、先に予防として対策するのも有効です。
具体的には防鳥ネットや忌避剤などの対策資材を使用する場合が多いです。
そして、その他の鳥害対策と同じく、「被害が発生している場合は早期で対策を行うこと」が非常に重要です。
ですが、鳩やカラス・スズメなどの鳥類は鳥獣保護法によって保護されています。
仮に太陽光パネルで被害が発生しているからといって、許可なく、むやみに卵やヒナが巣を撤去・処分してしまうことは法律違反になる為、注意が必要です。
また、太陽光パネルは基本的に屋根の上や屋上などの高所に設置されている場合が多い為、落下や転倒などした場合、大怪我をするリスクが高いです。
その為、被害の発生に気付いた際は「早期で専門の業者に相談すること」がおすすめです。
専門業者であれば、巣にまだがヒナや卵がある場合の捕獲申請手続きや、高所作業の手配をスムーズに行ってもらえる可能性が高いです。
もちろん太陽光パネルでの鳥害対策の経験も豊富な為、早期で解決の為の提案をもらえる可能性が高いです。
とりさぽも太陽光パネル関連の対策実績は豊富です。
とりさぽでは、上記の手配から、建物・環境・鳥の種類・状況などを総合的に判断して、最適な対策をご提案させていただきます。
⑤ まとめ
いかがだったでしょうか。
太陽光パネルで発生する鳥被害は、発電効率の低下や美観の損失、さらには配線やパネル自体の損傷など、さまざまな問題を引き起こします。
これらの問題は、発電システムの性能を低下させるだけでなく、衛生問題や騒音の原因にもなる可能性があります。
定期的な点検とメンテナンスだけでなく、適切な鳥害対策を行うことで、太陽光パネルの性能と寿命を最大限に維持することができます。
お困りの場合は、一人で悩まず一度ご相談ください。
とりさぽでは、個人の住宅から、法人の大規模施設や公共施設まで豊富な対策実績があり、最初のお問い合せ対応から専門の知識を持ったスタッフが対応させていただきます。
鳥と人間がお互い気持ちよく暮らしていけるよう私たちの経験や知識が少しでもお役に立てたらと思っています。
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