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2024.09.23

お城での鳥被害と鳥害対策まとめ

お寺や神社と並び、日々多くの方が訪れるお城。

 

 

お城の起源は弥生時代に作られた環濠集落と言われています。その後7〜8世紀頃に中国や朝鮮からの来襲に備え、博多湾奥に築かれた日本最初のお城「水城」や、太宰府の防衛施設として百済人らによって造られたお城「大野城」が最初のお城とされています。

その後、各地に築かれていき、今では観光名所として、数多くの観光客が訪れています。

 

 

そんなお城も鳥被害が発生しやすい場所でもあります。

日本には下記のように世界遺産に登録されているお城も数多くあります。

・姫路城(兵庫県姫路市)
・二条城(京都府京都市)
・萩城(山口県萩市)
・原城(長崎県南島原市)
・首里城(沖縄県那覇市)
・今帰仁(なきじん)城(沖縄県国頭郡)
・中城(なかぐすく)城(沖縄県中頭郡)
・座喜味(ざきみ)城(沖縄県中頭郡)
・勝連城/沖縄県
※跡地含む

 

上記のお城を含む歴史的構造物や美しい景観が鳥被害によって損なわれる可能性があります。

 

この記事では、お城で発生している鳥被害とお城での鳥害対策をまとめた内容です。

 

 

 

【目次】
① お城での鳥被害
② 被害の原因となっている鳥
③ お城で被害が出やすい場所
④ お城での鳥害対策
⑤ まとめ

 

 

 

 

 

① お城での鳥被害

 

・お城の構造物や城内の樹木への被害
お城や城内の環境は、鳥たちが好む環境が揃っています。
お城の天守は様々な場所に鳥がとまることができる場所があり、構造上雨風の凌ぎやすくなっています。
またお城は観光客が多く訪れる場所でもあるので、天敵となる獣に狙われる可能性が低くなり、安心して巣を作り、ヒナを育てることができます。
鳥が住み着くことで、鳥の糞尿が建物の劣化や天守、城内の樹木・石垣などの美観を損ねる原因にもなります。

 

・観光客や周辺住民への被害
鳥が建造物にとまっていたり、樹木に巣を作ってしまった場合、その下は大量の糞が落ちてきます。
鳥の糞が衣服にかかってしまう可能性や、大量の糞がある周辺は悪臭を発生させます。
また乾燥した糞が粉となり、空気中を漂って、服に付着するといった被害も発生しています。

その他、観光客の車や周辺道路が糞によって、汚れてしまう事例も発生しています。

 

 

 

②被害の原因となっている鳥

 

◆シラサギ

 

 

シラサギとは、コウノトリ目サギ科の鳥のうち全身白色のものの総称であり、日本に生息している「コサギ」「チュウサギ」「ダイサギ」「アマサギ」の4種の総称です。
シラサギは外敵から守るため、樹木の上で、集団で営巣します。営巣されてしまった樹木には数十個の巣ができていることがあり、その樹木はシラサギの糞によって、真っ白になります。
また鳴き声は太くしわがれた声で、騒々しく鳴く為、騒音被害も発生しています。
シラサギが原因となった被害事例としては、姫路城での糞害や騒音被害があります。

 

◆カワウ

 

 

カワウとは、カツオドリ目ウ科に分類される鳥類です。
シラサギと同じく、一般的には馴染みの少ない鳥類ですが、日本全国に広く生息しています。
カワウは魚食生で、1日で500グラムの魚を捕食するといわれています。
カワウが原因となった被害事例としては、名古屋城での糞害があります。(※名古屋城の近くを流れる堀川に大量発生したボラを捕食する為にカワウが集まったことが原因)

 

◆カラス

 

 

カラスは山の中腹や暗い森林にねぐらを設けている場合が多いですが、公園や神社などの大きな緑地に集まることが多いです。
城内を公園として解放しているお城で、カラスが営巣してしまい、糞害が発生する事例が報告されています。

 

 

 

 

③ お城で鳥被害が発生しやすい場所

 

日本のお城は入母屋屋根で造られている多く存在しており、鳥たちが雨風を凌げいだり、休憩する場所としては条件がいい場所になっています。

※入母屋屋根とは
入母屋屋根とは、屋根の上部が切妻屋根の形で、下部が寄棟屋根の形をした屋根のことをいいます。
伝統的な日本家屋の屋根の形で、格式高い屋根の形とされており、お城や社寺で使用されています。
この屋根の特徴は、寄棟屋根のように四方に軒が下がっているため、雨が壁に当たりにくく耐久性が高いことです。

 

その為、お城での鳥被害を想像すると、お城の天守への被害をイメージされる方が多いかと思います。
ですが、被害事例の報告はそれほど多くは寄せられていません。

 

実際にお城での鳥被害が多い場所は以下の場所になります。

 

・石垣

 

 

お城の土台となっている石垣。
石垣は天守の土台だけでなく、沿うように樹木や天守以外の建造物があることが多くあります。
また石垣は堀に面していることが多く、水を求めてやってきた鳥類がとまったりすることで、石垣に糞が溜まっていきます。
日本の城郭建築の見所の一つである石垣も、大量の糞で汚れてしまうことで、その景観が損なわれてしまいます。

 

 

・城内の樹木

 

 

お城には、城内に多くの樹木が存在している場所が多くあります。
また城内やその周りが公園として整備されているお城が多く存在しています。
被害事例は、樹木で休憩したり、営巣した鳥たちによる糞で、樹木が枯死したり、糞による悪臭や景観被害が発生しています。

 

 

 

 

④ お城での鳥害対策

 

お城だけに限らず、鳥害対策で大事なことは、早急に対策を行うことです。
対策が遅れてしまうと被害が拡大し、対策が難しくなってしまうことに加えて、観光客の方にまで被害が及ぶ可能性が高くなっていきます。
ですが、お城に被害をもたらす鳥類と巣にある卵は鳥獣保護法により、捕獲・駆除することが法律によって禁止されています。

申請を行わずに捕獲したり、駆除をしてしまうと法律違反になる場合がある為、注意が必要です。

また鳥害対策では鳥避けネット・忌避剤・剣山など、様々な対策資材を使用し、対策を行います。
全ての建物や施設に共通することですが、歴史的建造物であるお城は、建物の美観を損ねない様に対策を行う必要があります。
建物の構造を理解しつつ、鳥の習性を熟知していないと、建物の美観を損ねた施工になってしまう場合や対策自体が上手くいかない可能性があります。

 

 

その為、被害が発生した場合、専門の業者に相談することがおすすめです。
専門の業者であれば、建造物の美観を損なわず高い対策効果のある施工を提案してもらえる可能性が高くなります。

 

 

 

⑤ まとめ

 

いかがだったでしょうか。

 

お城やその城内は、鳥たちが好みやすい場所になっており、被害は発生しやすい場所です。
何らかの被害が発生してから、放置してしまうと更に被害が拡大する可能性があります。

その為、早期に適切な対策を行うことが重要です。

 

お困りの場合は、一度ご相談ください。

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※この記事で使用している画像は全てイメージです。(実際の建物・施設とは関係ございません)