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2024.10.14

水産被害が発生!カワウによる被害とカワウの習性・生態

皆さんはカワウ(川鵜)という鳥をご存知でしょうか。
他の鳥類と比較すると、一般の方には馴染みが少ないカワウですが、被害が増えている鳥でもあります。

 

 

カワウは魚食生で、被害として水産関係の被害事例が多く寄せられています。
またカワウの生息地近くの樹木はカワウの糞によって、枯死してしまったり、景観を損ねてしまうなどの被害が発生しています。

 

この記事はそうしたカワウの習性と被害対策についてまとめた内容です。

 

 

【目次】
① カワウとは(カワウの生態・習性)
② カワウの生息数が多い地域
③ カワウによる被害
④ カワウ被害の対策
⑤ まとめ

 

 

 

 

 

① カワウとは(カワウの生態・習性)

 

カワウとは、カツオドリ目ウ科に分類される鳥類です。
漢字では、河鵜・川鵜という字を使用します。
名前の由来は、文字通り「河(川)」に生息する「鵜」であることから名付けられました。
ですがカワウは、河川のみならず、湖沼、河口付近や浅海域でも見ることができます。

生息地は北海道〜九州までと広く日本に分布しています。

 

カワウの体長は約80cmで、体重は1.5〜2.4kgほど、翼は開くと130〜150cmほどで、オスはメスよりも若干大きいですが、外見でオスかメスかを区別することは難しいです。
成鳥になると、体全体が黒く、上面は茶褐色で黒い羽縁があり、光沢があります。
嘴(クチバシ)は白く、目は青緑色で、頬や目の周りは黄色く見えます。

 

日本にはカワウを含むウの仲間が4種類おりますが、カワウのみが沿岸部だけでなく、内陸部にも分布しています。(カワウの仲間:ウミウ・ヒメウ・チシマウガラス)

 

カワウの特徴は、

• 集団性がつよい
• 魚食性である
• 哺乳類よりも移動能力が高い
• 繁殖期が長い

 

があり、特に大きな特徴は、群れで行動することです。

 

 

夜に休息をとる際は、多くのカワウがねぐらに集まって睡眠します。
繁殖は、多数の個体が集まり、主に樹の上で営巣し、秋から初夏にわたって、繁殖を行います。
営巣活動は特に春先と秋が一番活発といわれています。

 

カワウが餌とするのはほとんど魚類で、潜水して捕食します。

 

 

捕獲する際は、時に1分以上、水深では10m近くまで潜水することもあり、1羽で1日500gの魚を食べるとされています。

 

 

 

 

 

② カワウの生息数が多い地域

 

全国的に広く分布し、生息しているカワウですが、特に以下の都道府県で多く生息しています。

 

・愛知県
・滋賀県
・三重県
・静岡県
・千葉県
・兵庫県

 

また、カワウの生息数は1970年代までは減少傾向となっており、それ以降は増加しており、近年は調査を始めてからの最大観測数に近づこうとしています。

 

■1970年代にかけて、生息数が減っていた要因
・沿岸部の埋め立て、河川の護岸化(東京湾など)
・土地開発、大規模建設(空港など)
・水質汚濁→採食環境の悪化
・餌資源の減少
・食物連鎖を通した有害物質の蓄積

 

■近年にかけて、生息数が増加している要因
・狩猟圧の低下
・繁殖地の保全、採食地の保全
・水質改善など(採食環境回復)
・有害化学物質の減少
・河川構造の単純化(採食環境好転)
・魚類の放流による誘引
・計画性のない駆除や追い出しによる分散促進

 

※参考引用元:環境省ホームページ(カワウの生態と最新の生息状況)

 

 

 

 

 

③ カワウによる被害

 

・漁業、水産被害
上記の通り、カワウは魚類をエサとし、捕食します。
また1日に捕食する量も500グラムと多く、漁業上有用な魚種を捕食する ことから、漁業への影響が問題視されています。

カワウは特定の魚を好んで捕食をすることはありませんが、岐阜県が行った特定期間でカワウの胃内容物 の調査(計86羽)では、カワウは5科15種の魚類を捕食していたと記録が残っています。
その大半は遊泳性魚類であり、15種の内、アユ、ウグイ、オイカワ、 カワムツ、ヨシノボリ類の5種は、いずれの調査時においても共通して捕食されており、この5種が胃内容物の大部分を占めていました。その中でもアユの占める割合は、 2割から4割弱と他の魚に比較し、タイミングに変動が小さかったと記録されています。

 

 

上記のことから、カワウの河川での捕食により、
・その河川での魚の生息数が減少する被害
・魚の減少による釣果の減少からその河川の遊漁者が減少する被害
・魚の警戒心が高まり、漁獲されにくくなることで漁獲量が減少する被害 などがある。

といった被害が出る可能性があります。

 

参考引用元:岐阜県ホームページ(岐阜県カワウ管理・被害対策指針)

 

 

・林業被害
漁業以外の被害として、カワウの生息地やねぐら近くの樹木への被害があります。
営巣や活動によって枝が折れてしまったり、多量の糞により 樹木が枯死することがあります。
樹木が枯死することによって森林の消失、それに伴う景観の悪化が懸念されます。

また他の鳥類と同じように、糞による悪臭・衛生状況の悪化、 カワウの鳴き声による騒音被害等があります。

 

 

 

 

 

④ カワウ被害の対策

 

カワウ被害の対策について、環境省・水産庁・各都道府県の担当課から多くの対策方法が公開されています。
様々な対策方法がありますが、共通していることは、カワウの生態と周囲の環境をよく理解した上で対策を行うことです。
カワウは日本各地に広く生息していることから、周囲の環境・その地域でのカワウの行動を把握した上で適切な対策を行うことが必要です。

 

 

その為、お困りの際は、鳥害対策の専門業者に相談することをおすすめします。

 

鳥害対策の専門業者であれば様々な鳥類の対策実績があり、周囲の状況・鳥の種類によって、適切な対策方法を提案してもらえる可能性が高いです。

とりさぽも日本各地から鳥被害のご相談をいただいておりますが、全て同じ施工ではなく、周囲の環境や状況・鳥類に対しての専門知識のもと、その都度、被害状況に合わせた対策を提案・施工しています。

 

 

 

 

⑤ まとめ

 

いかがだったでしょうか。

 

 

カワウはその逞しい姿や魚の捕食など、観察する上では魅力の多い鳥類です。
ですが、その反面、被害事例は多く、被害を放置してしまうと更に悪化してしまう可能性があります。

その為、早期に適切な対策を行うことが重要です。

 

お困りの場合は、一度ご相談ください。

とりさぽでは、個人の住宅から法人の大規模施設から公共施設まで豊富な対策実績があり、最初のお問い合せ対応から専門の知識を持ったスタッフが対応させていただきます。
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