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2024.07.22

航空機の格納庫や防衛施設・空港での鳥害対策情報まとめ

私たちの生活に欠かせない航空機や、安全を守っている自衛隊の戦闘航空機やヘリ。

一般の生活をしていると気にする機会が少ないかもしれませんが、こうした現場では日々安全に運航業務を行えるよう多くの鳥害対策が行われています。

 

 

 

航空関係の鳥被害として、広く知られているのが「バードストライク」という現象です。

度々、テレビや新聞などのメディアでも取り扱われることがあるので、ご存知の方も多い言葉かと思います。

バードストライクが起きてしまうと、安全な運航を脅かすだけでなく航空機の修復などにも莫大な費用がかかってしまう大変な問題です。

その他にも、航空機や戦闘機などを格納しておく格納庫などは、他の記事でご紹介した倉庫と同じく、鳥が侵入しやすい場所でもあります。

 

 

この記事では、そういった防衛施設の格納庫や空港での鳥害対策の情報をまとめています。

 

 

 

【目次】

① 航空関係で起きる鳥被害

② 航空関係での鳥被害情報

③ 防衛施設や空港などでの鳥害対策

④ まとめ

 

 

 

 

① 航空関係で起きる鳥被害

 

・バードストライク(鳥衝突)

バードストライクとは、航空機に鳥が衝突することをいいます。

広義では、鳥類が人工構造物に衝突する事故のことで、鳥衝突とも言われます。

バードストライクは航空機の安全な運航を脅かすと同時に、機体の損傷・修理など、大きな損害に繋がる問題です。

一般的な航空機はジェットエンジンが動力となっており、空気を取り入れる口から猛烈な勢いで空気が吸い込まれています。

その為、バードストライクは、航空機本体への衝突だけでなく、ジェットエンジンに鳥を吸い込んでしまうケースが最も数多く発生しています。

 

 

バードストライクは、航空機が離着陸する際、比較的速度が遅い低空飛行状態の時に発生しやすく、日本国内だけでも年間1,000件以上の事例が報告されています。

航空機は性能の問題により、航空機本体への対策が限られる為、バードストライクを完全に防ぐのは現状難しくなっています。
その為、機体本体の対策以外で、バードストライクを防ぐ為の様々な対策が試行されています。

 

バードストライクにより、鳥がジェットエンジンの空気採取り入れ口に吸い込まれると、よほど小さな鳥でない限りはエンジンを分解修理しなければならない状態になるといわれています。

その費用は実に数千万円にも上るといわれ、大きな損害となります。

また飛行中にエンジンが損傷すれば、航空機は空港などへ引き返すことになり、その損害は計りしれません。

 

 

・航空機格納庫への侵入、住み着き、営巣

 

 

戦闘機・飛行機・ヘリコプターなどの航空機を保管・検査する格納庫は、構造的に鳥にとって侵入しやすく、飛来や巣作りにも適した場所と言えます。

上記のバードストライクのように、航空関係における鳥は運航の安全を脅かす存在であり、その鳥が航空機を格納している格納庫に住み着いてしまうことは大きな事故や問題の原因となってしまいます。

また検査や修理を行う場所でもあり、通常の鳥害と同じように「糞害」などの被害も発生した場合、業務に支障が出る可能性があります。

格納庫は構造状、側壁部の突起や天井部の梁など、鳥が留まりやすい場所が多く、また雨風も凌げる場所あり、鳥たちにとっては居心地のいい場所であり、巣作りもしやすい環境になっています。

また航空関連施設は海沿いなどの、鳥のエサが手に入りやすい場所が近くにあることが多いです。

 

 

 

② 航空関係での鳥被害情報

 

日本では、各省庁から航空関係での鳥被害(主にバードストライク)について、情報が開示されています。

航空関係での鳥による被害について、調査された情報や取り組みが掲載されています。

 

■内閣府

・航空機への鳥衝突(バードストライク)防止に向けた取り組み

日本におけるバードストライク発生件数のデータから、バードストライク防止に向けた取り組みがまとめられています。

https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h21kou_haku/gaiyo/genkyo/topics/topic_05.html

(引用元:内閣府ホームページ)

 

■国土交通省

・空港における鳥衝突 防止対策の取り組み 状況とその分析

国管理空港におけるバードストライク発生件数のデータから、東京国際空港(羽田空港)・中部国際空港のバードストライク防止の取り組みがまとめられています。

https://www.mlit.go.jp/common/001329416.pdf

 

・各空港における 鳥衝突防止対策

東京国際空港(羽田空港)・関西国際空港・北九州空港における鳥被害発生件数・発生状況のデータ・取り組みがまとめられています。

https://www.mlit.go.jp/common/001023073.pdf

(引用元:国土交通省ホームページ)

 

 

 

③ 防衛施設や空港などでの鳥害対策

 

■格納庫での鳥害対策

 

 

・防鳥ネットの設置

 

 

防鳥ネットを設置することで、鳩やスズメ・ツバメなどが飛来した際に、休憩・待機を防ぐことができます

ですが、防鳥ネットはただ設置するだけでは、効果を発揮できない可能性もあります。

それは鳥の種類によっては、設置した防鳥ネットの網目を抜けてきてしまったり、建物とネットの間の隙間から侵入される可能性があるからです。

 

 

鳩やスズメ、ツバメなど、被害の原因となる可能性がある鳥は格納庫のある地域・環境によっても様々です。

その為、格納庫周囲の環境、飛来している鳥の種類・格納庫の構造を把握し、適切な網目サイズの防鳥ネットを建物との隙間から鳥に侵入されないように施工する必要があります。

 

またとりさぽでも多くのご相談をいただくのが、格納庫での鳥害対策でもあります。

 

 

■空港での鳥害対策

 

 

日本の空港では、空港がある場所や環境、周辺にいる鳥の種類によって、様々な鳥害対策が行われています。

鳩やスズメ、ツバメなどの鳥に加え、海周辺であればカモメやコアジサシなど、山間地の空港ではトビなどがいる可能性もあります。

空港では、常にバードパトロールと言われるパトロールをしていて、上記でご紹介したように鳥害を防ぐためにさまざまな試みが行なわれてきました。

空砲や花火の音などで威嚇や煙火、鳥が嫌う音を流したり、ハヤブサなどの猛禽類を飛ばして鳥を追い払う方法も試みられたことがあります。

鳥は賢く、少しの変化を警戒しますが、単なる脅かしであれば、すぐに見破られてしまいます。

ですが空港の様に広大な敷地かつ、その他の動物の様に塀や柵等で侵入を防ぐことも難しいのが現状です。

その為、各地の空港では、航空機の安全な運航を守られるよう、人力でのバードパトロール等が行われています。

※とりさぽはバードパトロールを行う業者ではございません。

 

 

 

④ まとめ

 

いかがだったでしょうか。

とりさぽでは、全国的に上記でご紹介させていただいた空港および防衛施設からの、ご相談も増加しております。

上記にて、ご紹介させていただきました様に航空関連の鳥害対策は、周囲の環境や建物の構造、鳥の特性など、総合的に判断し知識を持っていないと対策することが難しいです。

また対策効果が薄いことが、大きな被害に繋がりやすいこともあり、とりさぽではご相談いただきました内容に対し、慎重に調査・対策のご提案をさせていただきます。

被害が大きくなる前に、まずは早めに一度ご相談ください。

 

とりさぽでは、個人の住宅から法人の大規模施設から公共施設まで豊富な対策実績があり、最初のお問い合せ対応から専門の知識を持ったスタッフが対応させていただきます。

鳥と人間がお互い気持ちよく暮らしていけるよう私たちの経験や知識が少しでも役に立てたらと思っています。

とりさぽでは、有害鳥獣捕獲申請の代行〜鳥の巣の撤去、再発防止対策まで全て一貫して行っております。

害鳥駆除のプロがお電話やチャット対応を行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

※この記事で使用している画像は全てイメージです。(実際の建物・施設とは関係ございません)