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2024.10.28
東京都心のビル街で被害が増加中!ウミネコによる被害とウミネコの生態・習性
皆さんはウミネコという鳥をご存知でしょうか?
ウミネコはカモメの仲間で、その名の通りで「ミャーミャー」と鳴くことから、ウミネコと言われています。
元々日本では沿岸部に生息していた鳥で、沿岸部にお住まいの方からすると馴染みのある鳥です。
そんなウミネコですが、実は都心部を中心に被害が増加している鳥でもあります。
都心では湾岸部を中心に生息が確認でき、近隣の高層ビルにお勤めの方やマンションにお住まいの方で、被害に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
この記事はウミネコの生態とその被害対策をまとめた内容です。
ウミネコ被害に悩まれている建物の管理会社の方やマンションの住民の方の参考になれば幸いです。
【目次】
① ウミネコの生態・習性
② ウミネコによる被害
③ ウミネコの被害が多い場所
④ ウミネコの被害対策
⑤ まとめ
① ウミネコの生態・習性
ウミネコとは、チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類です。
日本では、1年を通して、各地の海岸で見ることができます。
「ミャー、ミャー」という短く区切って鳴く鳴き声が特徴で、そのことからウミネコという日本名が付けられました。
ウミネコは大きな鳥類で、全長44~48cmで、翼を広げると120~128cmほどになります。
外見は、目を囲むようにある赤い円が特徴的で、頭と身体は白色、背中と翼の上部分は濃い灰色、尾は白色で先端部には幅の広い黒帯があります。
嘴は太く頑丈で黄色く、先端が少し赤くなっています。
食性は、雑食性で、魚類、両生類、甲殻類、昆虫、動物の死骸など、幅広く食しています。
繁殖は、主に集団繁殖地を形成し、沿岸部の岩礁や草原などに木の枝や枯草、海藻などを組み合わせた巣を作ります。
日本では4月から5月にかけて、1回に2〜3個の卵を産みます。孵化したヒナは約40日で巣立つとされています。
1900年代は、青森県・宮城県・岩手県・山形県などの東北地方に繁殖地が集まっており、国の天然記念物に指定されていた繁殖地もあります。
近年では、東京都の台東区・中央区・墨田区・江東区など、東京湾から離れた地域を含めて、ビル屋上などでの営巣や目撃例が増加しており、糞害や騒音被害などの被害も発生しています。
春から夏にかけた繁殖期を東京で過ごし、秋から冬は東京を離れる傾向があります。
ウミネコが東京都のビル屋上で目撃されるようになった理由の一つとして、近年進んでいる「屋上緑化」が原因の一つとして考えられています。
また、ウミネコはテリトリーとなっている場所に人が近づくと、「クワックワッ」や「クァーッ」などの声を上げて、威嚇、攻撃してくることがある為、注意が必要です。
② ウミネコによる被害
■糞害
ウミネコは他の鳥被害と同じように、糞による被害が多数報告されています。
ウミネコが繁殖を行い住み着くことで、住みつかれたビルやマンションや、その建物自体だけでなく、付近の建物までもが糞で汚れてしまい、環境が悪化してしまうケースが多く報告されています。
またウミネコの糞によって、洗濯物が糞で汚されてしまうという被害も発生しており、近隣の住民からは「洗濯物が干せなくなる」、「いつ糞で汚されるかわからない為、不安」という声も挙がっています。
その他には、建物だけでなく、巣の周辺の道路や駐車場に停めている車にも糞害の影響が出ており、道路や駐車場に停めている車が糞で真っ白になるという被害も出ています。
近隣住民だけでなく、商業施設も多く存在することから、商業施設の客足への影響も懸念されています。
もちろんウミネコの糞も他の鳥と同じく、病原菌や寄生虫が含まれている可能性もある為、衛生被害の懸念もあります。
▶︎▶︎ 鳥の巣や糞に潜む病原菌についてはこちら
■鳴き声による騒音被害
上記の糞害と同じく、ウミネコが問題視されているのは、騒音被害です。
ウミネコは繁殖期になると、その特徴的な鳴き声でミャーミャーと大きな声で頻繁に鳴くようになります。
また、ウミネコは群れで繁殖するため、数羽~数十羽以上のウミネコが一斉に鳴くことも珍しくありません
この鳴き声が非常に大きく、周囲の住民の生活に大きな悪影響を及ぼしています。
この鳴き声の厄介な点は、その鳴き声の大きさだけでなく、ウミネコが昼夜問わず泣き続けるという点です。
鳴き声は早朝であろうと、夜中になっても、静かにはなりません。
実際に都心部では、ウミネコの鳴き声による被害報告が最も多いとされており、毎年多くの苦情が寄せられています。
この騒音被害によって、夜中に眠ることができないという方も出ており、精神や健康上の問題に繋がる可能性もあります。
特にマンションやビル、もしくはその近隣に住んでいる人にとっては、大きなストレスになるでしょう。
③ ウミネコの被害が多い地域・場所
■ウミネコの被害が多い地域
日本各地で見ることができるウミネコですが、近年問題視されている地域は東京都の以下の地域です。
・台東区
・墨田区
・江東区
・中央区
・千代田区
■ウミネコの被害が多い場所・建物
ウミネコの被害が多く報告されている場所は、上記地域のビルやマンションです。
特に屋上緑化がされているビルでの被害が多く、繁殖時期になるとウミネコの営巣報告が各地から報告されています。
ウミネコは、10階程度の高さを持つ建造物の緑化された屋上を好む傾向があるとされています。
また被害に遭う場所は、営巣があった建物だけでなく、ウミネコが飛び回ることから周囲の建物に及びます。
▶︎▶︎ 高層マンションなど都市部での鳥害についてはこちら
④ ウミネコの被害対策
ウミネコの被害対策で重要なのは、「巣を作られてしまう前に早期で対策を行うこと」です。
ウミネコは産卵に利用した屋上に、翌年もまた繁殖のために戻ってくることが確認されています。
その為、一度巣を作られてしまうと、その場所に執着されてしまい、繰り返し被害が発生してしまう可能性が高くなります。
また、ウミネコも他の鳥類と同じく、鳥獣保護法で保護されています。
むやみに卵やヒナを撤去・駆除してしまうと法律違反になる可能性があります。
その為、一度巣を作られてしまうと、しばらくの間はウミネコが原因となる被害に悩むことになります。
ウミネコによる被害に繰り返し悩まない為にも、困った際は専門の業者に早期に相談することがおすすめです。
専門の業者であれば、周囲の環境・被害の状況などから、適切な対策を提案してもらえる可能性が高いです。
とりさぽにも、ウミネコ関連の相談をいただくことが増えています。
対策には、防鳥ネットや忌避剤など、専門の防鳥資材を使用しますが、こうした防鳥資材も周囲の環境や鳥の習性を把握した上で施工しないと、効果が半減してしまう可能性があります。
専門の業者に相談する際もそうしたポイントを熟知しているか、考慮して相談することがおすすめです。
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⑤ まとめ
いかがだったでしょうか。
都市部を中心に被害が増加しているウミネコ。
都市部の高層ビルといった一見すると被害に遭いづらそうな地域でも、被害が発生しています。
ウミネコに限らす、鳥被害の解決で一番重要なことは早期に対策を行うことです。
お困りの場合は、一人で悩まず一度ご相談ください。
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※この記事で使用している画像は全てイメージです。(実際の建物とは関係ございません)